2022年2月に大阪府門真市の市立中学校3年の男子生徒(当時15)が自殺したのは、いじめが原因だったなどとして、生徒の両親が5日、市と元同級生11人に損害賠償を求めて大阪地裁に提訴した。請求額は明らかにしていない。

市教育委員会は3月、第三者委員会の調査報告書を公表した。SNSでの中傷など計62件の男子生徒に対するいじめを認定したうえで、自殺との因果関係を認めた。

訴状によると、いじめは1年生の頃から開始。3年生になり、SNSで「一回しんでください」などのメッセージが匿名で繰り返された。生徒側は被害を何度も訴えたにもかかわらず、教員らは適切に対応しなかったとした。

提訴後、生徒の母親は記者会見し「(元同級生は)罪を認めてほしい」と話した。市教委は「訴状が届いておらず、コメントは差し控える」とした。

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