福島第一原発にたまるトリチウムなど放射性物質を含む処理水をめぐっては、東京電力が去年8月から政府の方針に従って基準を下回る濃度に薄めて海に放出しています。

この海への放出が安全に行われているかを検証するため、IAEAは、アメリカ、韓国、中国など10か国の専門家でつくる調査団を派遣し、放出開始後2回目となる調査を23日から始めました。

調査団はまず外務省を訪れ、経済産業省や東京電力などの担当者と意見を交わしました。

この中で、IAEAのグスタボ・カルーソ調整官は「福島第一原発での現地調査では安全上重要な技術的課題について現場を直接確認したい。今回のような客観的で科学的な調査は、日本が国際社会との信頼を築くために役立つと考えている」と述べました。

調査団は今月26日までの滞在期間中、福島第一原発を視察し、処理水が海に放出されている様子を直接確認するほか、東京電力や原子力規制委員会などと意見交換を行う予定です。

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