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「とろけそうなくらい」各地で40度に迫る暑さ

「めっちゃ暑いです。とけいそうなくらい」

「暑くて汗もとまらないです」

最高気温が38.7度まで上がった久留米市で開かれた恒例の夏祭りでは、こんな声も聞かれました。

4日は各地で40度近くまで上がる危険な暑さとなり、今シーズンで最も多い全国301の地点で35度以上の猛暑日となりました。

日中の最高気温
群馬県桐生市、高知県四万十市西土佐、長崎県島原市:39.2度
愛知県豊田市:39.1度
熊本市:38.8度
福岡県久留米市:38.7度
東京の都心:35.3度

お目当ては… 洞窟内は0度前後!?

厳しい暑さをしのごうと、人気を集めているのは、避暑スポットです。

4日、NHKの小野文明アナウンサーが取材で訪れたのは、山梨県鳴沢村にある天然の洞窟「鳴沢氷穴」です。

富士山のふもとにあり、ツアー客など大勢の観光客が訪れていました。

「鳴沢氷穴」は、1100年あまり前の富士山の噴火で流れ出した溶岩が固まってできた洞窟で、真夏でも内部の気温は0度前後に保たれているといいます。

冬の間にできた氷も展示されていて、まさに天然のクーラーです。この日は、約3000人が訪れたということです。

神奈川や千葉から来たという観光客は次のように話していました。

「とても寒かったです。寒くて、長袖を着ないと寒いくらいでした」

「とってもよかったです。涼しくて、洞窟の中はとても神秘的でいい気分転換になりました」

暑さで農作物への影響懸念 ブドウ農家では…

この暑さで心配されるのが農作物などへの影響です。

4日、取材で訪れたのは全国有数のブドウの産地、山梨県笛吹市です。ここでは、すでに出荷を間近に控えた一部のブドウに、暑さによる影響が出ていました。

ブドウの実の一部が焼けたり、しぼんだりしていました。

暑さが今後も続くおそれがあることについて、ブドウ農家の男性は次のように話していました。

「ブドウ作りはどうしても短期決戦型で一工程一工程がプラスされてくるとなかなか体力的にも厳しくなってきます。これだけ暑いと、ブドウどころか人間がまいってしまいそうなので、もう少し落ち着いてくれるとありがたいですね」

この暑さ “さらに1か月程度続くおそれ” 気象庁

気象庁は北海道から九州にかけて、気温の高い状態がさらに1か月程度、続くおそれがあるとしています。

気象庁によりますと、北日本から西日本で暖かい空気が流れ込むなどしたため、7月の全国の平均気温は、気象庁が1898年に統計を取り始めてから126年間で最も暑い7月となりました。

一方、最新の長期予報では、北海道から九州にかけて暖かい空気が流れ込みやすい状態は今後さらに1か月程度続く見込みだということです。

このため気象庁は「長期間の高温に関する気象情報」を発表し、熱中症のほか、農作物や家畜の管理にも十分注意するよう呼びかけています。

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