原爆の日の8月6日に平和記念公園で開催する「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)で、広島市は公園全体の入場を規制する。昨年の式典は、原爆ドーム周辺で市職員に活動家の集団が腕を組んでぶつかるなどし、5人が逮捕・起訴された。市は安全な式典開催のためとするが、「表現の自由」の侵害だと反発の声もある。
市によると、規制は午前5時~9時。これまでは式典会場となる公園南側のみを規制していたが、今年から原爆の子の像や原爆ドームがある北側も含める。全体の規制は、平和記念式典開始以降初めてという。
警備を担う市職員は、過去最多だった昨年を上回る千人超。委託する民間の警備員も倍増させる。ゼッケンやたすき、ヘルメットの着用や、拡声器、プラカードなどの持ち込みを禁止し、従わない場合は公園外への退去を命じることもある。
市の担当者は「今回の入場規制は、安心安全な式典開催のため必要な処置だ。ご不便をおかけするが、ご理解とご協力をお願いしたい」と話す。
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