広島と長崎で被爆し福岡市に住む3人の凄絶な体験を、大学生3人が聞き取って絵画にした。迫り来るきのこ雲、少女の瞳に映る黒焦げの遺体、無数のガラス片が突き刺さったまま立ち尽くす母―。「あの日」の記憶を再現した3枚の絵が4日、同市で展示された。被爆者は「死の恐怖が伝われば」と思いを込める。
手がけたのは、九州産業大芸術学部3年の東陽音さん(21)と浦川結衣さん(21)、2年の松野美月さん(21)。福岡市原爆被害者の会の依頼で始まった「被爆体験絵画プロジェクト」の2年目に参加し、今年1月以降、ペアの被爆者と話し合いを重ねて描き上げた。
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