ひとり親家庭の34%で、子どもが夏休み中に1日2食以下で過ごしていることが3日までに、民間団体の調査で分かった。コメをおかゆにしてかさ増ししたり、親が1日1食に減らしたりする例もあった。ひとり親家庭は貧困率が高く、物価高の中、給食がない夏休みは食費など家計の負担が増えることが背景にある。

調査はNPO法人「ひとり親家庭サポート団体全国協議会」が7月下旬にインターネットで実施。全国の約2100世帯が回答した。ほとんどが母子家庭で、7割が小中学生のいる世帯だった。

全体のうち32%が1日2食、2%が1日1食。コメを買えない時が「よくあった」「時々あった」は計41%に上った。

勤務先のコンビニから廃棄処分になった商品を持ち帰ったり、ご飯を食べずみそ汁だけでしのいだりする親もいた。光熱費節約のため「エアコンは我慢し、限界になったら水を浴びる」「シャンプーは10日に1回」との声も寄せられた。

協議会の事務局を務めるNPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」(東京)の赤石千衣子理事長は2日、オンラインで記者会見し「低所得世帯の子どもの生存が脅かされている。一時金支給など対策を早急に行ってほしい」と訴えた。 

〔共同〕

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