警察などによりますと、7月中旬ごろ、福島県双葉町で、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う避難指示が解除された地域にある建物の内部を撮影した動画がSNS上で公開されていることがわかりました。
双葉町によりますと、現在は使われていない町立双葉南小学校の校舎と旧町役場の庁舎が動画に写っているということで、警察は、不法侵入の疑いがあるとして町などと合同で建物を点検しました。
警察と町によりますと、どちらの建物も扉や窓は施錠されていて侵入経路は不明だということです。
双葉警察署は「建物に侵入されたことを重く受け止めている。警戒の方法を改善して対策していきたい」としています。
双葉町は、SNSの運営者に動画の削除を求めたということで「許されるものではなく、住民から心配の声も届いていており、警察と連携して防犯対策を強化したい」とコメントしています。
「TikTok」に投稿された動画は
福島県双葉町が町立双葉南小学校の校舎で撮影されたとしている動画は、動画投稿アプリ「TikTok」に投稿されています。
黄色い防護服のような衣服やマスクのようなものを着用した人物が、建物の内部を歩き回る様子が写されています。
コンピューター室で電源の入っていないパソコンのキーボードを触ったり、教室で机の上にランドセルが残されたままの様子を見て驚くようなそぶりをしたりしています。
動画は1日午後の時点でも公開されていて、5日前に投稿されたコメントとして、『I amno longerin japan』「すでに日本にはいない」と記されています。
双葉町によりますと、動画の内容から投稿したのは外国人の可能性もあるということです。
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