国の重要文化財に指定されている松山市の道後温泉本館では130年前に改築されてから、毎年夏になると入浴客が涼めるよう障子をはずして外にすだれをかけ、休憩室の座敷の風通しを良くしています。
2019年以降は大規模な保存修理工事が行われていたため、全館ですだれかけを行うのは6年ぶりです。
先月の全館での営業再開にあわせて以前はなかった冷房機器が設置されましたが、直射日光を避けるとともに観光客に風情を感じてもらうため、障子ははずさずにすだれかけは引き続き行うことになりました。
1日は松山市の職員などおよそ10人が天然の「あし」で作られたすだれ、およそ250枚を軒先に1枚ずつ丁寧につるしていました。
休憩室ではさっそく湯上がりの入浴客たちが夏の風物詩を楽しんでいました。
松山市道後温泉事務所の三神正裕主査は「道後温泉の歴史的な価値を次の世代に引き継いでいくため、夏の風物詩としてすだれかけを続けていきます。5年半ぶりに再開した休憩室で夏の風情を楽しんでほしい」と話していました。
道後温泉本館のすだれは来月末までかけられるということです。
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