東京都の小池百合子知事は31日、能登半島地震で被害を受けた石川県内の災害廃棄物の一部を、都内で受け入れる意向を表明した。石川県庁で同県の馳浩知事と会談し「要請があれば処理を手伝いたい」と述べた。都は運搬方法などについて、環境省や自治体との調整を進める。

石川県の馳浩知事(右)と会談する東京都の小池百合子知事(31日、石川県庁)=共同

損壊した家屋の解体に伴って発生した廃材などの可燃ごみを想定。都によると、鉄道など陸路で輸送する方向で検討している。

小池氏は「どういう方法が効率的で早く復興に取りかかれるかを総合的に考えたい」と強調。会談後の取材には「復興に向け、まずは廃棄物処理から進めないと何事も始まらない。都の処理能力を生かしてお手伝いしたい」と説明した。

馳氏は「廃棄物処理が進むと、まちづくりの議論につながる」と述べ、受け入れの広域化に期待感を示した。

災害廃棄物を巡っては、北陸電力が石川県七尾市の七尾大田火力発電所2号機で受け入れて燃料に活用する方針で、8月にも受け入れを始める。木材をチップに加工し、石炭と混ぜて使用。北陸電は「当初は月300トン程度、最大で同千トン程度の受け入れを見込んでいる」としている。〔共同〕

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