原子力規制委員会は31日、日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県敦賀市)の新規制基準への適合性審査について定例会合で報告を受けた。審査チームは26日、「新基準に適合しているとは認められない」と結論付けたが、原電側は審査の継続を要求。山中伸介委員長らは同社の村松衛社長から近く意見を聴取した上で、最終判断する方針を決めた。事務局の原子力規制庁によると、聴取は8月2日午後に実施する。

東京電力福島第1原発事故後にできた新規制基準では、活断層の上に原子炉建屋など重要施設の設置を認めておらず、新基準不適合が正式決定されると2012年の規制委発足後初のケースとなる。敦賀2号機の再稼働は事実上不可能となり、原電は廃炉を含む厳しい選択を迫られる。

日本原子力発電敦賀原発2号機の新規制基準への適合性審査について議論する原子力規制委員会の委員ら=31日午前、東京都港区

会見で記者の質問に答える原子力規制委員会の山中伸介委員長=31日午後、東京都港区

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