鳥取県が実施した原子力防災訓練で、小型船に乗り込む参加者＝３１日午前、境港市

　鳥取県は３１日、中国電力島根原発（松江市）の重大事故に備えた原子力防災訓練を実施した。避難に船舶を用いる訓練で、今年１月に発生した能登半島地震を踏まえ、大型船が港に入れなくなった場合を想定し、小型船を初めて取り入れた。 　鳥取県では島根原発から半径３０キロ圏内に境港市と米子市の一部が含まれており、県は最大で約６万８千人が避難対象になるとしている。今回は地震などの自然災害と原発事故が重なる複合災害を想定。バスで境港に集まり、港から小型船に乗り込んだ上で、沖合の大型船へ洋上で移乗。鳥取港まで避難した。鳥取港では放射性物質の付着を調べる避難退域時検査訓練も行った。


鄭重声明：本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。