「特定秘密」をめぐり、防衛省は先に海上自衛隊の艦艇38隻で、船舶の動向に関する情報を資格のない隊員でも見ることができる状態にするなど、防衛省・自衛隊で合わせて58件の違反が確認されたと発表しました。

これを受けて、特定秘密保護法の運用を監視する参議院の情報監視審査会は30日、防衛省から違反の経緯や再発防止策などについて説明を受けました。

そして、尾辻参議院議長を通じて、木原防衛大臣に情報の保全体制の改善を勧告することを決めました。

審査会の会長を務める自民党の有村 元女性活躍担当大臣は、記者団に対し、「わが国の情報保全体制への信頼を著しく損なう事案が、立て続けに生じたことは極めて遺憾だ。適切な再発防止措置が講じられているかも監視していく」と述べました。

今回の問題をめぐっては、衆議院の審査会も7月17日に同様の勧告を行っています。

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