製品評価技術基盤機構(NITE)は、長期使用による経年劣化で、温水洗浄便座から発火し、やけどをするなどの事故が2014年からの10年間で69件あったと明らかにした。「電気製品なので異常や故障がないか定期的な点検を」と呼びかけている。  69件のうち、やけどなどの人的被害が8件、周囲の製品や建物にも被害を及ぼしたのが21件。熱水が出て重傷を負ったケースもあった。製造から10年以上経過した製品による事故が約8割を占めた。原因別では、経年劣化など長く使おうとしたためとされるのが約33%、リコール対象など製品不具合が約29%だった。  22年2月に東京都で洗浄ノズルが戻らない故障状態で使い続けていたところ火災が発生。19年3月には岡山県で2~3年前から複数機能に不具合があったのに使用し続けて、内部基板の接続端子でトラッキング現象が発生して周辺を焼損した。  NITEは今後も製造から長期間経過した製品による事故が懸念されるとして「異常や故障に気付いたら放置せず、使用を中止することが重要」としている。


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