築地市場跡地(東京都中央区)の再開発について29日、都、事業予定者、有識者を交えたマネジメント会議が設置された。会議は今年度内に計4回程度行う予定で、再開発の基本計画策定に向けた議論を行う。

  • 築地に屋根付き5万人スタジアム、市場跡地の再開発

 再開発は4月、都が有識者の審査会で、三井不動産、トヨタ不動産、読売新聞グループを中心とする計10社のグループを事業予定者として選んだ。総事業費は約9千億円。事業者提案では約5万人収容の屋根付きスタジアムや高級ホテルなどが示された。今年度末に都と事業者で基本協定を締結し、2025年度に着工予定で、38年度までの全面開業をめざす。

 会議では審査会で指摘された、築地の資源を生かし、東京の魅力を高める▽訪れたくなる空間の創出▽事業内容などを都民にわかりやすく情報発信し、都民の意見を受けること――といった意見を再開発計画に反映していくための議論などを行う。

 会議の委員長には事業提案を審査した東京大大学院新領域創成科学研究科の出口敦教授が就いた。出口氏は「これまでにないスケールの事業。都民に親しまれるプロジェクトになれば。建設的な意見交換の場にしていきたい」と述べた。(土舘総一)

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