警察などによりますと、28日午後4時12分ごろ、柳川市昭南町の農地で、遊覧飛行などを行っている佐賀市の会社のヘリコプターが墜落し、現場で2人が遺体で見つかりました。

会社によりますと、ヘリコプターには
▽50歳の男性パイロット
▽70歳の男性整備士
が乗っていて、大分県日田市から佐賀空港に戻る途中だったということで、警察が亡くなったのはこの2人とみて身元の確認を進めています。

国の運輸安全委員会は29日午後、航空事故調査官2人を現地に派遣して調査を始めました。

事故機が墜落前に行っていた無線交信で異常は報告されず、最終進入経路に到達したあとに、墜落したとみられることが新たにわかりました。

会社によりますと、事故機は
▽墜落およそ4分前の午後4時8分ごろ、社内無線で佐賀空港への到着予定時間を連絡していたほか、佐賀空港の運航情報官に対し
▽午後4時10分前後に空港の南東18キロ余りを飛行中だと伝え
▽その後、空港まで5キロ余りの最終進入経路に到達したことを伝えていたということで
いずれの交信でも異常の報告はなかったということです。

運輸安全委員会は、こうした交信の内容についても関係者から聞き取りを行うなどして、事故原因を詳しく調べることにしています。

運航会社「事故調査に全面的に協力」

墜落したヘリコプターを運航していた佐賀市の「エス・ジー・シー佐賀航空」は29日コメントを発表し、「住民や関係機関の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしていることを、深くおわび申し上げます」としています。

そのうえで「事故原因については現在調査中であり、特定に至っていませんが、事故調査に全面的に協力するとともに、二度とこのような悲しい事故が起こることがないよう、社員一丸となって取り組んでいきたいと考えています」などとしています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。