「佐世保こども・女性・障害者支援センター」で訓示する田川雅章所長㊧(26日午前、長崎県佐世保市)=共同

長崎県佐世保市で2014年、高校1年の女子生徒(当時15)が同級生の元少女(25)に殺害された事件から、26日で10年となった。県の児童相談所にあたる「佐世保こども・女性・障害者支援センター」では朝礼が開かれ、田川雅章所長が、関係機関との連携強化などについて「事件の反省を契機にしていると認識することが、風化させないことにつながる」と訓示した。

職員約30人が参加。田川所長は「常に子どもの最善の利益を考慮して展開するという基本理念をいま一度しっかり認識し、常に原点に立ち返る必要がある」とも述べた。

事件に関し、県教育委員会が15年にまとめた報告書は、父親をバットで殴打するなど、事件前に見られた元少女の問題行動について、学校や児相などの連携が不十分で、必要な対応が取られなかったと指摘した。〔共同〕

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