水俣病被害者救済法(特措法)の救済を受けられなかったとして、新潟水俣病の被害を訴える原告が、国や旧昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)に損害賠償を求めた訴訟で、旧昭和電工は、約1億円の賠償を命じた新潟地裁判決を不服として東京高裁に控訴した。控訴は19日付。

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 18日の地裁判決は、水俣病患者の認定を受けていなかった45人の原告のうち、26人を水俣病と認め、旧昭和電工に約1億円の賠償を命じた。同社は「判決内容を総合的に判断し、上級審の判断を仰ぎたいため控訴を決めた」とした。

 地裁判決が国の賠償責任を認めなかったことなどから、原告側も控訴する方向で検討している。(初見翔)

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