福島第一原発の事故で溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混じり合った「核燃料デブリ」について、国と東京電力は、初めてとなる試験的な取り出しを2号機で始める計画です。

東京電力は、早ければ来月にも取り出しに着手するとしていて、今月10日に使用する装置を原発に運び入れ、2号機の内部に引き込むためのレールを敷くなど設置作業を進めてきました。

そして25日午前、格納容器の内部につながる配管にこの装置を接続し、一連の設置作業が完了したと発表しました。

この装置は、細いパイプを伸ばして格納容器の内部に先端部分を入れ、先端から核燃料デブリをつかむ機材をケーブルで下ろして格納容器の底にあるデブリを取り出す仕組みです。

今後は配管と装置の接続部分に隙間がないかなどを確認する原子力規制委員会による使用前の検査を受け、合格したあとに取り出し作業に着手する予定です。

東京電力は「引き続き周辺環境に影響を与えないよう、安全を最優先に慎重に作業を進めてまいります」としています。

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