能登半島地震の発生直後、SNSを使い石川県輪島市の被災者を装いうその救助要請をしたとして、偽計業務妨害の疑いで逮捕された会社員、金丸凌大容疑者(25)が「報道で輪島に被害が出ていることを知り、実在する住所を投稿した」と供述していることが25日、県警への取材で分かった。

同じ住所を使い、1日に何度も投稿を繰り返しており、県警は虚偽ではないと印象付けようとしたとみて、詳しい経緯を調べている。県警は同日、同容疑で金丸容疑者を送検した。

県警によると、金丸容疑者はX(旧ツイッター)の1つのアカウントで、1月1日午後7時以降、「倒壊した家屋に家族が挟まれた」といった内容の投稿を十数回行った疑いがある。

投稿を見た人が知人に頼み輪島市へ通報。市から連絡を受け、機動隊員10人が2日午前、約20分間、付近を捜索したが、建物は倒壊しておらず要救助者もいなかった。

金丸容疑者は輪島市とゆかりはなく、投稿した住所もスマートフォンの地図アプリから無作為に選んだとみられる。〔共同〕

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