鹿児島県警本部

 鹿児島県警枕崎署の元署員による盗撮事件で、逮捕・起訴された元巡査部長の鳥越勇貴被告(32)が県警のデータベースに不正に照会し、30代の被害女性の個人情報を得て、繰り返し盗撮していた疑いがあることが24日、捜査関係者への取材で分かった。県警によると、元署員による盗撮は2019年9月~23年12月、他の被害者も含め少なくとも80回に上り、この女性への盗撮は12回確認された。  事件の捜査を巡っては、情報漏えい容疑で逮捕、起訴された前生活安全部長本田尚志被告(60)が、県警トップ野川明輝本部長の隠蔽指示があったと主張。野川本部長は否定している。  県警によると、事件は昨年、被害女性が署に相談して発覚。元署員の関与が疑われ、野川本部長は22日に報告を受けたが、警察官の不祥事の際に通常とられる本部長指揮ではなく、署による捜査を指示した。  本部側とのやりとりで、署側は捜査中止と受け止め23、24日に捜査がストップ。当時、署内では「隠蔽ではないか」との意見が出た。元署員は捜査が中断していた23日にも盗撮した疑いがある。


鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。