大型で非常に強い台風3号は、24日昼過ぎにかけて沖縄県の先島諸島に最接近する見込み。気象庁は、八重山地方と宮古島地方で24日夜にかけて非常に激しい雨が同じ場所で降り続く「線状降水帯」が発生する恐れがあると発表。災害発生の危険度が急激に高まる恐れがあり、暴風や土砂災害、高波による浸水、河川の氾濫(はんらん)に厳重な警戒を呼びかけている。

  • 大雨ピーク越えても、真夜中に「一変」で線状降水帯発生

 気象庁によると、24日午前11時時点、台風3号は与那国島の南にあって時速約15キロの速さで北北西へ進み、与那国島地方は暴風域に入った。中心の気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。

北海道では河川氾濫がすでに発生

 また、北海道では23日夜からまとまった雨が降り、24日午前11時20分までの24時間降水量が旭川市で206.0ミリに達するなど、2地点で観測史上1位の雨量となった。

 北海道深川市の雨竜川が氾濫したとして、国土交通省などは午前11時10分に「氾濫発生情報」を発表。同市多度志では氾濫による浸水が想定され、市は午前10時40分までに周辺の276世帯558人を対象に避難指示(危険な場所から全員避難)を発令した。(大山稜)

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