むつ市に建設中の中間貯蔵施設は東京電力と日本原子力発電の原子力発電所から出る使用済み核燃料を一時的に保管する国内初の施設で、事業者の「リサイクル燃料貯蔵」は9月までの事業開始を目指しています。

事業開始にあたっては事業者と青森県、むつ市の3者が事前に安全協定を結ぶことになっていますが、一時保管したあとの使用済み核燃料の搬出先が事業者や国から具体的に示されていないことから、県内では地元で永続的に保管されるのではないかなどと懸念の声が上がっています。

これを受けて青森県の宮下知事は23日経済産業省を訪れ、齋藤大臣に搬出先についての国の考え方を確認しました。

齋藤大臣は「六ヶ所村の再処理工場での処理を想定した場合の課題と対応策などについて次期エネルギー計画の中で具体化していきたい」と述べ、六ヶ所村に建設中の再処理工場に搬出することを念頭に現在、進められている国の新しいエネルギー基本計画の見直し議論の中で具体的に検討する方針を示しました。

面談のあと、宮下知事は「搬出先について基本計画に記載することを示唆してもらったので青森県にとって非常に大きな判断だ」と述べました。

そのうえで、24日、地元のむつ市長の意向を確認したうえで安全協定を締結するかどうか速やかに判断する考えを示しました。

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