この会合は、厚生労働省が、新型コロナウイルスの感染が拡大していることや、夏休みの時期に入ることなどから開いたもので、感染症や医療などの専門家8人が参加しました。

会合には武見厚生労働大臣も出席し「この先の感染動向を見据えながら、この夏の熱中症、そしてコロナ拡大に対して万全の体制を組んでいきたい」と述べました。

厚生労働省によりますと、会合では、それぞれの専門家から、
▽新型コロナの今後の感染状況について、8月から9月にかけて流行のピークを迎える可能性があることや
▽解熱剤などの薬が足りない現状、
▽九州や沖縄などでは、入院の調整が難しい地域が出ていること
などが報告されたということです。

そのうえで、専門家からは国に対し、換気や手洗いの徹底、マスクの着用などの基本的な対策を改めて呼びかける必要があるなどの意見が出されたということです。

会合のあと、取材に応じた国立感染症研究所の脇田隆字所長は「オミクロン株の系統の『KP.3』が主流になり、これまでに感染した人やワクチンを接種した人も感染する可能性がある。そのほかの感染症も広がりやすい時期なので、改めて基本的な感染対策をとってもらいたい」と話していました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。