1986年にインドネシアの日本大使館に迫撃弾が撃ち込まれた「ジャカルタ事件」で、殺人未遂などの罪で服役中だった元日本赤軍メンバー、城崎勉受刑者(76)が死亡したことが21日、関係者への取材で分かった。

関係者によると、城崎受刑者は20日、府中刑務所(東京都府中市)で夕食を喉に詰まらせ、死亡したという。

同受刑者は77年、日本赤軍による日航機乗っ取り(ダッカ事件)で、超法規的措置として服役中に釈放された。96年にネパールで拘束され、米国で服役後の2015年に日本へ移送、逮捕された。

16年11月の東京地裁の裁判員裁判判決で懲役12年とされ、東京高裁も18年9月、一審の判断を支持した。

判決によると、同受刑者は86年5月14日、何者かと共謀し、インドネシア・ジャカルタのホテルから日本大使館に向けて迫撃弾2発を発射。いずれも不発で、けが人はなかった。

城崎勉受刑者

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