ペーパー会社の口座を悪用したとされる資金洗浄(マネーロンダリング)事件で、大阪府警は21日、グループの主要メンバーとみられる石川宗太郎(35)、山田浩輔(39)の両容疑者を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の隠匿)などの疑いで再逮捕したと発表した。認否を明らかにしていない。

 府警は、石川容疑者が資金洗浄に特化した「リバトングループ」のトップ、山田容疑者がナンバー2で、他のメンバーに指示していたとみている。グループは約500のペーパー会社をつくり、管理する約4千の法人口座には少なくとも計約700億円が入金されていたという。

 2人は今年2月に出国し、今月9日にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイから帰国後、組織犯罪処罰法違反容疑などで逮捕されていた。

 府警によると、2人は昨年1月から8月までの間、府内の50代男性の名義を借りてペーパー会社を設立し、法人口座を開設すると、送金されたマージャンサイトの賭け金について、他の資金とともに別の口座に移し替え、計約160万円を資金洗浄した疑いがある。(高井里佳子、小島弘之)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。