かつて全国で最も汚れがひどかった手賀沼では、水質の改善が進んだことから、市民団体などがウナギの資源回復を目指して住みかをつくるプロジェクトを立ち上げました。

21日は地元の子どもたち20人余りが参加して放流が行われ、体長およそ40センチほどに育ったニホンウナギをバケツから優しく流し入れていました。

プロジェクトでは、事前に沼の中に石を組み、ウナギが住みやすい環境を作ったということで、今後は2か月に1度、追跡調査を行ってウナギの状態を調べるということです。

参加した小学6年生の男の子は「けっこうかわいくて愛着がわきました。大きく育ってほしいです」と話していました。

プロジェクトに携わる日本大学の安田陽一教授は、毎年全国で200万から300万匹が放流されているものの、ほとんどが他の生き物に捕食されてしまうなどして、育たないことが課題になっているとしたうえで「住みかをつくって放流するという新しい試みを行った。このプロジェクトがウナギの未来につながると期待しています」と話していました。

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