東京都八王子市の「スーパーナンペイ大和田店」で1995年、アルバイト高校生ら従業員の女性3人が射殺された強盗殺人事件で、被害者の矢吹恵さん(当時17)が通っていた桜美林高校(東京都町田市)で20日、追悼礼拝が開かれた。教員や同級生ら約15人が、いまだに容疑者の特定に至っていない事件の解決を願い、祈りを捧げた。

 事件は30日で発生から29年。会場には当時2年生だった矢吹さんの写真とともに、笑顔をイメージしたというひまわりの花が供えられた。同級生で、今は同校教諭の木村智次さん(46)が壇上で、「保育士という矢吹さんの夢があまりにも理不尽な形で奪われてしまった」と振り返った。

 礼拝終了後、親友だった鷹野めぐみさん(46)は「未解決のままずいぶん長い時間が経ってしまった。矢吹は戻ってこないが、(解決という)区切りは付けて欲しい」と涙ながらに語った。

 事件では、別の高校の2年、前田寛美さん(当時16)とパートの稲垣則子さん(同47)も犠牲になった。(長妻昭明)

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