愛知県犬山市の小学1年の女児(当時7)が5月、自宅で同居する男(32)から暴行を受け死亡したとされる事件で、男と共に逮捕された母親(33)のスマートフォンにあざのある女児の画像が複数残されていたことが20日、捜査関係者への取材で分かった。事件前の異なる時期に撮影されたとみられ、県警は男が暴行を繰り返していたとみて調べている。

一宮児童相談センターなどによると、女児は以前、母親の島崎みなみ容疑者=保護責任者遺棄致死容疑で逮捕=の岐阜県本巣市の実家で生活していた。2022年9月に犬山市のアパートに移り、島崎容疑者と内縁関係の倉田凱容疑者=傷害致死容疑で逮捕=と3人暮らしになった。

捜査関係者によると、画像は犬山市のアパートで生活している期間に撮影。両容疑者のSNS(交流サイト)でのやりとりに、あざに関する話題が残っており、これらの記録から、県警は女児が日頃から暴力を振るわれていた可能性もあるとみている。

今年5月24日夜〜25日朝にも暴行を受けたとみられ、26日午前10時ごろに、敗血症性ショックで死亡した。嘔吐(おうと)するなどの症状があったが、島崎容疑者は同日朝の救急搬送まで医療機関に受診させなかった疑いがある。〔共同〕

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