ヨットによる単独無寄港無補給の世界一周を達成した兵庫県西宮市の会社員、木村啓嗣(ひろつぐ)さん(24)が19日、地元の西宮市役所を訪れ、231日間に及んだ航海を石井登志郎市長に報告した。

 木村さんは昨年10月に新西宮ヨットハーバーを出航。東回りでアメリカ大陸とアフリカ大陸の最南端を通過し、オーストラリアの東側を北上して今年6月に西宮に戻った。24歳での達成は日本人最年少記録だという。

 木村さんが「やりきることの大切さを学んだ」と報告すると、石井市長は「チャレンジすることの素晴らしさを、西宮の子どもたちにも伝えてほしい」と要望した。

 石井市長は「何を食べていたの?」「印象に残った所は?」などと興味津々。食事はレトルトカレーなどで総量は1トンにもなったという。最難関は南米大陸南端のホーン岬。低気圧が次々に通過する難所だが、木村さんは「非常に運が良く、低気圧なしで通過できました」と笑顔で語った。(小池淳)

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