静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で2022年9月、園児の河本千奈ちゃん(当時3)が通園バス内に置き去りにされ死亡した事件で、業務上過失致死罪に問われた前園長、増田立義被告(75)を禁錮1年4月とし、元クラス担任の西原亜子被告(48)を禁錮1年、執行猶予3年とした静岡地裁判決が19日、確定した。
検察側、弁護側ともに期限の18日までに控訴しなかった。
判決は21年7月に福岡県中間市の保育園の送迎バス内で5歳児が熱中症で死亡する事件が起きていたことから、増田被告は園児が取り残され、死亡する危険性を予見できたと指摘。乗降車時のマニュアルや安全管理計画を策定していなかったとし、「日常的に園児は危険な状態に置かれていた」と厳しく非難した。
判決によると、増田被告は22年9月5日、降車時の人数確認を怠り、千奈ちゃんが取り残されたままなのに窓を閉め切ったバスを施錠。西原被告は登園していないのに保護者に連絡を取るなどして所在確認をせず、同日午後2時ごろまで車内に閉じ込めて熱中症で死亡させた。〔共同〕
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