神戸市立医療センター西市民病院(神戸市長田区)は19日、60代女性患者の尿管結石の手術後、尿管を確保する管「尿管ステント」を1年8カ月にわたって体内に放置する医療事故があったと発表した。

 患者は、残された管が原因とみられる結石を患い、別の病院で治療を受けているという。

 病院によると、患者は2022年6月8日に泌尿器科で結石を砕き、尿管ステントを体内に入れる手術をした。同月28日、主治医の指示を電子カルテで受けた泌尿器科の処置担当医が管を抜く処置をした。しかし左右の管のうち右側しか取らず、左側が残ったままになった。主治医が両側に管があることを伝えておらず、処置担当医も確認を怠ったという。

 7月12日に経過観察のための診察があったが、その際も気づかなかったという。

 今年2月に女性が別の診療科でCT検査を受け、発覚したという。同病院は再発防止策として、管を抜く指示をする際には左右の記載を明記することなどを病院内に通知した。(杉山あかり)

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