覚醒剤を足の裏に貼り付けて国内に持ち込もうとしたとして、門司税関福岡空港税関支署は、フィリピン国籍で自称ブックライターの女(36)=福岡県筑紫野市=を関税法違反の疑いで福岡地検へ告発し、19日に発表した。
発表によると、女は6月30日、ポリ袋に入れた覚醒剤約4.07グラム(末端価格約27万円相当)を右の素足の裏に粘着テープで貼り付けて靴下で隠し、フィリピンから福岡空港に持ち込もうとした疑いがある。「ストレスを解消するために(覚醒剤を)使っていた」などと容疑を認めているという。
県警によると、女は6月19~30日、「法事がある」と周囲に告げてフィリピンに一時帰国し、30日(現地時間)に現地を出国。福岡空港へ入国した際、税関職員が手荷物検査で覚醒剤を隠し持っているのを発見し、空港署に通報した。署は7月1日、覚醒剤取締法違反(輸入)の疑いで緊急逮捕していた。
女は調べに対し、「現地でなじみの売人から覚醒剤を購入した」などと供述したという。署などが逮捕後に女の自宅を捜索し、ストロー片やチャック付きのポリ袋などを押収した。署によると、過去にも複数回にわたってフィリピンへの渡航が確認されているが、同居する日本国籍の夫は、覚醒剤の使用について「全く知らなかった」などと話しているという。(山本達洋)
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