夏に増える盗撮への注意を呼びかけるポスターが16日、阪急大阪梅田駅1階のエスカレーター脇に貼り出された。大阪モード学園(大阪市北区)の学生がデザインしたものだ。
大阪府警曽根崎署によると、盗撮被害の約4割はエスカレーターで起きている。多くは手元のスマホなどに目を落とし、背後を気にしていなかったという。
後ろを気にすることによる「見返りで盗撮防止作戦」と銘打って署が企画。下部が広角に見えて背後を確認しやすい特殊な鏡と、ポスターをセットで貼ることで、注意を促す。
学生がデザインしたポスターから6作品の候補を選び、通行人にも投票してもらい、一番人気があった作品を掲示した。
最多の94票を獲得したのは、2年の本川優菜さん(19)。署の作戦名から着想を得て、江戸時代の浮世絵「見返り美人図」をモチーフにした。モノクロを基調に、縁や「警戒中」という文字は赤くして人目をひくように工夫したという。
本川さんは「遠目でも分かるように色や文字の配置を工夫した。ポスターが少しでも防犯対策になれば」と話した。
署がエスカレーター脇の壁に鏡を設置するのは5カ所目となる。今後も設置数を増やす予定だ。(近藤咲子)
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