深い海での作業を可能にする「飽和潜水」訓練の手当を巡る海上自衛隊の不祥事で、隊員が不正に受給した総額が1千万円規模で増える可能性があることが19日、防衛省へ取材で分かった。同省は12日、総額は約4300万円と発表したが、処分前に退職した6人分計約345万円と、処分に向け手続き中の8人分最大計約700万円を加えていなかった。  不正受給では4人が逮捕されていたことが18日に判明した。19日未明に防衛省で取材に応じた三貝哲人事教育局長は「不十分な内容を公表したのは人事教育局のミスだ」と説明。木原稔防衛相や省幹部には逮捕者情報などを報告していなかったとした。  木原氏は19日午前、閣議後記者会見で、逮捕者非公表など新たに浮上した問題について見解を表明する見通し。


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