羽田空港のC滑走路(左)での離陸に向け待機する航空機=1月

 羽田空港で1月に起きた航空機衝突事故の再発防止策の一つとして、海上保安庁が8月から、管制官や航空会社のパイロットらを交え官民で安全策を議論する同空港の「滑走路安全チーム」に加わることが19日、複数の関係者への取材で分かった。事故では、海保機が管制官の許可なく滑走路に進入したことが判明。詳しい原因や過失の有無は明らかになっていないが、海保は航空機の安全運用に向け、各機関との連携強化が必要だと判断したもようだ。

 滑走路に関わる組織が職種を超えて参加する安全チームは、国際民間航空機関(ICAO)が推奨しており、国内では羽田のほか成田、大阪(伊丹)、那覇の各空港に設置されている。海保の加入は那覇に次ぎ2例目。

 国土交通省によると、羽田の安全チームは2018年に設けられ、管制を担う同省東京空港事務所のほか、就航する航空会社、地上業務に従事する会社なども一部が参加。3カ月ごとに会議を開き、滑走路への誤進入防止策などを話し合っている。

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