福島第一原発にたまる処理水を基準を下回る濃度に薄めて海に放出する計画をめぐっては、IAEAが安全性の検証を続けていて、去年の放出開始前には、日本の取り組みは国際的な安全基準に合致していて、計画どおりの放出であれば人や環境への放射線による影響は無視できる程度だとする報告書を公表しています。
ことし4月には、アメリカ、韓国、中国など9か国の専門家でつくる調査団が訪日して、放出開始後2回目となる調査を行い、その結果をまとめた報告書が18日公表されました。
この中では、福島第一原発への視察などから、国際的な安全基準に合致しない点は確認されなかったなどとして、放出開始前の報告書の結論を再確認できたとしています。
また、今回の視察中には、原発内の電源系統のひとつが停止し、処理水の放出が止まるトラブルがありましたが、報告書では、自動停止したのは設計どおりで、設備に異常は確認されず、その日のうちに放出は再開されたと事実関係が記載されています。
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