パソコンのウイルスを除去するという名目で現金を送らせたとして、警視庁は住居不定、無職の男(25)を電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕し、18日に発表した。認否は明らかにしていない。

 捜査2課によると、男は何者かと共謀して昨年11月上旬ごろ、東京都内の50代男性のパソコンに、「トロイの木馬に感染した」と書かれた偽のウイルス感染画面と電話番号を表示。電話してきた男性に「ウイルス除去費用が必要だ」と伝えてインターネットバンキングにログインさせた後、男性のパソコンを遠隔操作し、約49万円を男らが管理する口座に送金した疑いがある。

 同課は、男が口座を開設したり、他人に作らせたりする「口座屋」だったとみている。(福冨旅史、三井新)

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