乗客106人と運転士が亡くなったJR宝塚線(福知山線)脱線事故から25日で19年になるのを前に、兵庫県尼崎市の事故現場近くの田んぼに地元住民が育てた「生」の花文字が浮かび上がっている。

 文字は縦横とも約10メートル。萩本啓文(ひろふみ)さん(70)が定年退職後の2015年から毎年、ダイコンの白い花を咲かせて描いてきた。

 09年から21年まで近くの別の場所で「命」の花文字をつくっていた農家の松本三千男さん(88)の活動に感銘を受けて始めた。萩本さんは「花文字を見てご遺族、事故に遭われた方が癒やされ、電車を使う方々が事故を思い起こしてくれたらと思う」と話している。(石田貴子)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。