福島第一原発にたまるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水について東京電力は、去年8月から政府の方針に従って基準を下回る濃度に薄めた上で、海への放出を行っています。

先月28日からは7回目の放出を行い、東京電力は16日正午ごろに完了したと発表しました。

今回放出された処理水は7846トンで、これまでに合わせて5万4734トンが放出されたことになります。

今回の放出の期間中に東京電力が原発から3キロ以内の10か所で採取した海水のトリチウム濃度は最高で1リットル当たり18ベクレルと、放出の停止を判断する基準の700ベクレルを大幅に下回っています。

今年度全体では、合わせておよそ5万4600トンを放出する計画で、空になるタンクの一部については、今月以降、解体に向けた準備作業を始め、早ければ来年1月ごろから解体に着手するとしています。

タンクの跡地は、事故で溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混じり合った「核燃料デブリ」の取り出し作業に活用するとしています。

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