リニア中央新幹線をめぐっては、静岡県が川勝前知事の時代にトンネル工事などに伴う自然環境への影響が懸念されることを理由に、県内での着工を認めない状況が続き、国は、JR東海が行う水資源などの保全対策をチェックするための有識者会議をことし2月に新設しました。
会議は発足以降、静岡県の現場の視察などに取り組んできましたが、15日は委員3人が山梨県早川町の「南アルプストンネル山梨工区」を視察しました。
この場所では工事で湧き出る水などの状況を把握するボーリング調査が行われていて、委員は水の量の計測方法などについて担当者から説明を受けました。
会議は15日の視察の内容をほかの委員とも共有して、今後の議論に生かすことにしています。
視察を終えた有識者会議の矢野弘典座長は、「順調という印象で、湧き出た水も少なく感じた。これまでの経験を生かし、工事を先に進めてほしい。大自然には人知の及ばない面があり、できるかぎりの準備をしたうえで、起こったことに全力で対応することが、現実的な事業の進め方だ」と述べました。
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