停滞する梅雨前線の影響で14日、九州や中四国など広い範囲で大雨となり、長崎県五島地方では線状降水帯が発生して猛烈な雨となった。気象庁は15日午前中にかけて福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、山口県に線状降水帯が発生する可能性があると発表。土砂災害や浸水、河川の洪水などに警戒を呼びかけている。
15日午後6時までに予想される24時間雨量は、いずれも多い所で九州北部が200ミリ、九州南部が120ミリ、北陸と近畿が100ミリ。熊本県や長崎県では10日の降り始めからの総雨量が300ミリを超えた所もある。緩んだ地盤では少しの雨でも土砂災害のおそれがあり、注意が必要だ。
14日は長崎県五島市で早朝に1時間85.5ミリの猛烈な雨が降り、7月の観測史上1位の記録を更新した。宮崎県小林市でも過去最多の1時間77.5ミリの雨が降った。国土交通省によると、鹿児島県出水市の国道3号では道路わきの斜面が崩落し、通行止めとなった。
JR九州は九州新幹線の熊本―鹿児島中央間と、西九州新幹線の全区間で一時、運転を見合わせた。長崎線鳥栖―長崎間など在来線も運休が相次いだ。
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