米軍横田基地(東京都福生市など)で昨年1月に発生した有機フッ素化合物(PFAS)を含む汚染水の漏出事故を巡り、日米両政府が非公表の方針で合意したことについて、小池百合子都知事は12日の定例会見で「事実関係や状況について引き続き調査確認を進めていると、アメリカ側から説明を受けていることを国から聞いている」と述べた。

東京都の小池百合子知事=9日、佐藤哲紀撮影

 昨年1月の事故では、高濃度のPFASを含む汚染水約760リットルが基地内のコンクリート地面などに漏れた。都や周辺6市町でつくる連絡協議会は、事故が明らかになった昨年11月、漏出の事実関係を明らかにし、情報提供を防衛省に要請した。小池知事は「その後も速やかに対応を図るよう、繰り返し申し入れている」としている。  事故を巡り、日本政府はアメリカ側提供の資料を自治体に伝える方向で調整していたが、アメリカ側が難色を示し、非公表とすることで合意していた。(渡辺真由子) 

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