乳児の遺体を便槽に遺棄したとして、青森県警は、青森市金沢5丁目の無職中野渡恵子容疑者(38)を死体遺棄容疑で緊急逮捕し、12日発表した。「妊娠や出産はしていない」と容疑を否認しているという。

 青森署によると、中野渡容疑者は10日ごろから11日午後2時55分ごろ、生後数日とみられる男児の遺体を自宅アパートにあるくみ取り式の便槽に遺棄した疑いがある。

 11日午後1時50分ごろ、青森市内の病院から「出産直後と思われる女性が来院しているが、(女性は)『出産していない』と話している」と通報があった。警察官が自宅などを調べたところ、便槽で身長約40センチの男児を発見。へその緒や胎盤はついた状態だった。男児は病院で死亡が確認された。

 中野渡容疑者は実母と、自身の交際相手の男性との3人暮らし。病院にはこの男性が連れ添ったという。県警は男児への殺人容疑も視野に捜査する方針。(野田佑介)

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