立てこもり事件が起きた蕨郵便局=2023年11月撮影
埼玉県蕨市の蕨郵便局で昨年10月に起きた立てこもり事件で、さいたま地検は19日、殺人未遂と監禁致傷などの罪で住所不定、無職鈴木常雄容疑者(87)を起訴した。鑑定留置の結果、責任能力を問えると判断した。 起訴状などによると、2023年10月31日、同県戸田市のアパート自室に放火した後、市内の戸田中央総合病院に屋外から拳銃を発砲して診療室内にいた男性医師=当時(49)=と男性患者=同(62)=にガラス片や弾丸の破片でいずれも全治約3週間のけがを負わせたとされる。 その後、駆け付けた警察官に拳銃を発砲して殺害しようとした上、蕨郵便局に立てこもり、人質にした女性職員2人に加療約6カ月を要する心的外傷後ストレス障害を負わせたなどとされる。地検は認否を明らかにしていない。 鑑定留置は1月9日から今月12日にかけて実施した。(大久保謙司) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。