三重県内でのツキノワグマの出没情報は今年度、9日現在で44件寄せられ、2006年度以降で最多だった昨年度1年間の40件を超えた。県は今月中に「クマアラート」を導入し、出没注意を呼びかける予定だ。

 県によれば、出没情報は市町別の多い順に、熊野市13件、尾鷲市12件、紀北町5件、大紀町4件など。4月4件、5月7件、6月27件、7月は9日までに6件寄せられた。

 全国でクマは人里近くまで下りてくることもあり、エサ不足が考えられるという。

 県は食べ物を家の外に出さないよう求めるとともに、山に入る際は鈴やラジオを持参したり、多くの人と一緒に歩いたりするなど、クマを寄せ付けない対策を呼びかけている。(高田誠)

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