観光地・江の島(神奈川県藤沢市)につながる江の島大橋の門扉が13日から、夜間(午後10時~午前5時)に閉門されることになった。車やバイクの騒音などへの住民からの苦情が相次ぎ、「島内の平穏を保つため」の措置。県警によると、夜間の閉門は暴走族対策で実施していた1989年ごろから96年ごろ以来で、約28年ぶりという。
藤沢署が9日発表した。閉門期間は「当分の間」といい、具体的には決まっていない。閉門の時間帯は、通行許可車両以外は橋を渡れない。現在も同時間帯の通行を制限しているが、違法に島に入る車などが後を絶たないという。今年、5月末までに「エンジン音がうるさい」「道路で長時間駐車して大声で話している」といった車やバイクの騒音、駐車への苦情が86件、署に寄せられた。
住民や仕事上の理由でこの時間帯に出入りする必要がある人には通行許可証が交付される。歩行者や自転車は、江の島弁天橋から江の島に出入りできる。
住民によると、島内には350人ほどが住んでおり、島の中央付近にある聖天島公園(江の島1丁目)付近での騒音被害の訴えが目立った。1年ほど前から対応を協議していたという。(中嶋周平、足立朋子)
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