硬式野球チームで指導していた中学生を殴ってけがをさせたなどとして、滋賀県警は9日、野球指導者の小寺学容疑者(43)=同県近江八幡市=を傷害や暴行、暴力行為等処罰法違反の疑いで逮捕し、発表した。容疑を否認しているという。

 近江八幡署によると、小寺容疑者は5月11日午後11時ごろから12日午前5時ごろ、近江八幡市のスポーツ施設で、野球チームの中学1年男子(12)の顔や腹を素手で数十回殴ったり顔や胸を踏みつけたりして、首にねんざのけがを負わせた疑いがある。

 さらに、同じチームの別の中学2年男子(13)に、包丁を突きつけながら「殺すぞ、まじで」「俺は平気で刺すぞ」「人刺すのは簡単やから。刺したろか」などと脅迫した疑いもある。

 チームは11日から12日にかけて合宿中だった。小寺容疑者はコーチで、夕食の後、被害にあった2人は部屋に残された。保護者が県警に相談したという。(鈴木洋和)

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