囲碁の日本棋院は9日、小林覚理事長(65)の任期満了に伴い、新理事長に武宮陽光(ようこう)六段(47)を選任したと発表した。任期は2026年6月まで。

就任会見に臨む日本棋院の武宮陽光新理事長=9日、東京都中央区の日本棋院で

 日本棋院は近年、囲碁人口の減少に伴い、経営環境が悪化している。記者会見した武宮理事長は財務状況の改善と、東京・市ケ谷の棋院会館の老朽化対策を喫緊の課題に挙げ、「新しい風が期待されている。情報の開示や説明によって棋士が納得できる形で改革を進めたい」と決意を述べた。  武宮理事長は東京都出身。実父の武宮正樹九段門下で1998年プロ入り。4月に棋士間で実施された新理事候補者選挙(理事長枠)で小林前理事長を上回るトップの票数を集め、理事長就任が決まった。 

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