AIを利用する際の倫理について世界各地の宗教指導者らが議論する会合=9日午前、広島市

 世界各地の宗教指導者らが人工知能(AI)を利用する際の倫理について議論する会合が9日、広島市で開かれた。世界宗教者平和会議の日本委員会などが主催。1945年8月に広島に投下された当時、最先端技術だった原爆が引き起こした惨禍を踏まえ、AIなど科学技術の兵器利用に警鐘を鳴らす狙い。  冒頭で日本委員会の戸松義晴理事長は「AIとの関わり方は、平和や人間の在り方に関係する。有意義な議論に期待している」と述べた。ローマ教皇庁のビンチェンツォ・パリア大司教は「広島に集まったのは、テクノロジーが最も暴力的な顔を見せた場所だからだ。知性は平和と正義のために使われなくてはならない」と強調した。


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