東海道新幹線静岡―掛川間で6日、停電が発生して27本が運休し約10万人に影響した事故で、JR東海は8日、同区間を走行中の博多発東京行き「のぞみ12号」の屋根に設置してあるケーブルが破損し、ショートしたのが原因と発表した。
JR東海によると、破損していたのは、架線からパンタグラフを通して取り込んだ高圧電流を変圧器に届ける「特高圧ケーブル」。12号車と13号車をつなぐ部分が破損しており、ショートした痕跡が見つかった。
ケーブルは約3年ごとの全般検査で新品に交換しており、今回のケーブルは昨年9月に交換したばかりだった。同社は全131編成について特高圧ケーブルを緊急点検するとともに、ケーブルが破損した原因の究明を急いでいる。
トラブルの際、のぞみ12号は正午過ぎから約2時間にわたって停電した状態が続き、空調も止まっていた。(細沢礼輝)
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